今回のご相談者のO様は30代半ばの女性で二人のお子様と3人で千葉県某所にお住まいの方でした。
パートナーとは半年前に離婚し5年前に元夫がローンで購入したマンションに居住しています。
コロナの流行により元夫がテレワークで家にずっといることが多くなりお互いの不満が露呈し価値観の相違が顕著となり人生観が変わり離婚にまで発展したとのことでした。
いわゆるコロナ離婚です。
離婚成立は特に弁護士も介入することなくO様もIT関係の仕事をしており十分な収入があったので元夫から養育費を貰わないかわりに家のローンだけは元夫が支払い続けていくといった約束のみ取り付けすんなりと離婚手続きを行ったといいます。
離婚から3ヶ月くらい過ぎた頃、住宅ローンの借入先から元夫あてに郵便が届き中を見てみるとローン返済は離婚した当初から一切支払われておらずこのままでは債権回収会社に管理が移るといった内容だったのです。
このことを元夫に聞くものらりくらりで一向に返済をして貰えない状況でO様はこのままでは自宅が競売になり自分達の居場所を失ってしまうと思い仕方なく自身の蓄えから滞納分を支払いそして毎月の返済もO様が支払いをしていました。
そんな状況からO様は元夫の代わりにローンを払うならいっそのこと自分がローンを組み元夫から買取が出来ないのかと考えネット検索で当社のサイトを見つけ問い合わせ頂きました。
O様は誰もが聞いたことがあるであろうIT系の会社に10年以上勤めており年収も十分にありましたので通常であればローンの心配はありませんでしたが問題は購入する不動産が元夫の名義であり既にそこに居住しているということです。
通常の取引では特殊なケースのローン付には難航が予想できました。
早速ローン付けすべく各メガバンクや地元の地銀、信金に当たりましたが案の定、事情を話すも申し込みさえできない状態が続きました。
そこで当社の提携金融会社(ノンバンク)で金利は少々高いのですが一旦借入をして購入して頂き半年ほど返済実績を残した後に借り換えする方法を提案しました。
O様も一刻も早く自宅の名義を元夫からご自身に変えたいという気持ちが強かったのでその方法で進める事に了解頂き相談を受けてから1ヶ月もしない期間で早々に元夫と売買契約を締結しその後代金決済を経て名義も無事O様の名義となりました。
それから3ヶ月が経過し少し早いと思いましたが試しにローン申込をしてみたいとO様から申し出がありましたので、比較的審査がゆるいネット系銀行をお勧めし事前審査をかける事になりました。
そして数日後、結果は無事合格でその後本審査も何事もなく通過し当社提携融資からの借り換えが見事に成功いたしました。
O様はまだ30代なので返済期間35年フルに借りられ2人のお子様を抱えていても今の収入なら無理のない返済計画を立てることができました。
一番はご自身名義で大事な住まいを誰にもおびやかされることなく安心して過ごしていけるということです。
全ての取引が終了しO様はコロナ離婚を経てシングルマザーとして自立した生活を送ることに自信と希望に満ち溢れた表情をしておられました。